はじめに
こんにちは、スタイリリックのうさまです。
本日は、前回のフランス軍M47パンツの解説に引き続き、定番のミリタリーカーゴパンツであるアメリカ軍の60年代ヴィンテージであるM65カーゴパンツについて色々解説していこうと思います。
前回のM47カーゴパンツの解説はこちら

購入方法
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M65カーゴパンツについて(歴史)
日本では、M65カーゴパンツと呼ばれているこちらのパンツの正式名称は、TROUSER, COLD WEATHER COTTON AND NYLON WIND RESISTANT SATEEN OLIVE GREEN ARMY SHADE 107です。
日本語翻訳すると、寒冷地用防風性サテンのコットンナイロン軍用パンツ107と言ったところでしょうか。
このM65カーゴパンツは、アメリカ軍が1965年に正式採用し、主にベトナム戦争で使用されたパンツとなります。
コットン100%を用いたM65カーゴパンツの前作である、M51カーゴパンツから一転し、コットンとナイロン(レーヨン)を素材に使用することで耐久性と防風性などの向上を図ったパンツとして、アメリカ軍で採用された歴史があります。
主にアメリカの陸軍で使用され、ベトナム戦争化で求めれた収納力と機能性が魅力のパンツです。
ディテール
次に古着好きなら持っていたいど定番のカーゴパンツのディテールを見ていきましょう!
タグ(年代判別)
M65カーゴパンツには主に2箇所にタグが付いています。
ミルスペック
はじめにお尻の上部分についているミルスペックタグについてです。
ミルスペックには主にサイズなどの表記がされています。
タグ(年代判別)
こちらの布のタグは主にこのパンツの扱い方の説明が示されています。
M65のカーゴパンツの元となったM51カーゴパンツでは、表記を布のタグではなく、スタンプで印字する方法を採用していたのですが、m65カーゴパンツではこちらのような布のタグが採用されています。
同じこちらの布のタグからは、こちらのパンツがアメリカ軍の認証を受けた年度も確認することができ、一番上に表記されたDSA-100-76-C-0955という表記があるのですが、こちらのDSA-100に続いた二桁の数字が19○○年に認証を受けたことを示しています。
よって私が所有しているこちらのM-65カーゴパンツは1976年に会計を通過したパンツということが分かりますね!

ジッパー
私が所有しているM65カーゴパンツが1976年製ということが分かった上でジッパーの説明に入ります。
m65カーゴパンツはフライボタンではなくジッパーを採用しています。
希少な初期型はジッパーの素材にアルミを採用していますが、1970年代に採用されたm65カーゴパンツは基本的には真鍮(ブラス)ジッパーを採用しています。
私が所有するM65カーゴパンツのジッパーは70sヴィンテージではよく見かけるSERVAL社製のジッパーです。
ウエスト周り
M65カーゴパンツのウエスト周りはドローコードではなく、ベルトループを採用しています。
またウエストの内側には、サスペンダー用の紐とライナー用のボタンが付いています。
m65カーゴパンツには、ベルトを使用しなくても脇にウエスト調整用のベルト(サイドアジャスター)が別途に取り付けられているため、ウエストを絞ることが出来ます。
ポケット
m65カーゴパンツは、機能性が高く6つのポケットがあります。
サイドポケット
サイドには、フラップがついた二つのポケットが採用されています。
サイドポケットは浅めですが、500mLのペットボトルがギリギリ入る大きさです(個体差あり)。
カーゴポケット
m65カーゴパンツにはミリタリー服好きならテンションが上がる横幅が広めのカーゴポケットが採用されています。
m65カーゴパンツのカーゴポケットのディテールは、主に匍匐前進のことを考えられている為、タックの向きが後ろを向いているので匍匐前進時には砂との摩擦を感じづらい作りになっています。
またカーゴパンツ内には止血用の紐が入っていて、この紐を太もも周りに絞ることによって地雷などで足を怪我してしまった場合の対策がされています。
太ももを締めたい場合には、止血用の紐用の穴がついていて太ももを絞ることが出来ます!
ピスポケット
バックにもフラップ付きの二つポケットが付いています。
膝周り
M65カーゴパンツの一番の特徴でもあるのは、こちらの膝周り2タック(アクションプリーツ?)ではないでしょうか。
こちらのタックにより、膝回りの可動域が向上し、膝を曲げた時でも快適になる作りとなっています。
また、初期型のm65パンツはこちらのサイドのシームがダブルステッチになっているそうです。
サイドシーム
今回紹介した76年製のm65カーゴパンツはサイドのシームは内側に埋め込められているようなディテールですが、初期型はなんとここが古着のTシャツなどによくみられるダブルステッチの仕様になっています。
裾周り
M65カーゴパンツの裾にはドローコードを採用しています。
着画
今回紹介したM-65パンツ(サイズ表記:Small-Short)を使用して秋用と冬用のスタイリングを考えて見ました。
投稿主は162cm、普通体型です。
M-65パンツはかなり無骨で、軍で使用された背景が見えてしまうので、いかにその背景を消せるかが大事だと思いました。
その1(秋用)
はじめのスタイリングは、Daiwa Pier39の24AWの襟付きのスエットとの合わせです。(ジャケットと表記してしまいました)
ジャストサイズですので、思ったよりもスタイルが良く見える印象ですね!
サイズ感
m65カーゴパンツのサイズは、サイズはウエスト-丈となっていて、ウエストのサイズはSmall,Medium,Largeがあり、丈のサイズはShort,Regular,Longがあります。
162cm普通体型の私はsmall-shortを着用して、ジャストサイズでした。
あくまで指標ですが、170cmの方がMedium-Regular、180cmの方がLarge-Longとサイズをあげていけば少しゆったりとしたいい感じのサイズ感で着用できるのではないでしょうか。
相場とお得な買い方
現在、「M-65 カーゴパンツ」の相場は3万円~4万円程度。
お店でデットストックで購入するなら4万円前後、メルカリなどの個人売買では3万円以下で購入できることもありますが、状態や取引の安心感が気になるところですよね。
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終わりに
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
m65カーゴパンツはさまざまなサンプリングが登場していますが、やはり実物を所有したいのが古着好きの方ではないでしょうか。
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