はじめに
こんにちは、スタイリリックのうさまです。
最近寒くなってきて、コートを羽織りたくなる時期が近づいてきました。
そんな本日は、前回紹介したフランス軍の名作M-47パンツに引き続き、ユーロヴィンテージでも名作とされている、M-35モーターサイクルコートについて色々解説していこうと思います。
前回のM47カーゴパンツの解説はこちら

購入方法
今回紹介するM35モーターサイクルコートはこちらのリンクから購入することができます。
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M-35 モーターサイクルコートについて(歴史)
M-35モーターサイクルコートはその名の通り、第二次世界大戦が始まる数年前の1935年から正式に採用が始まったフランス軍の機動部隊(伝令部隊)用のコートで、当時世界最強と呼ばれていたフランス陸軍の基礎を支える伝令と配給などを行なった機動部隊の装備です。
オートバイに乗る部隊の装備ということで転倒時のダメージを減らすように、素材は厚いコットンキャンバス生地を使用し、コートの内部にはコートの丈がバイクに引っかからりづらく、また風から身を守れる足を通す部分(レッグフラップ)が採用されたりと、当時の機動部隊のことを考えた実用性と機能性を兼ね備えています。
春秋になると安定した一定数の人気を誇り、特にベレー帽と合わせたスタイリングをする方が多い洋服です。
ディテール
素材
M35モーターサイクルコートの素材は厚いコットンキャンバス(コットン100%)生地です。
バイカーを風から守るために生産された装備ですので、写真では分かりづらいですがかなり厚い生地となっています。
目がかなり詰まっていますので、重量的にも印象的にもやや重たい印象があるのではないでしょうか。
ボタン
前ボタン(前丈)
M35モーターサイクルコートの一番の魅力と言っても過言ではないのが、こちらの写真のようにドーム状になったドームボタンです。
表面に塗料が塗られたメタルボタンで、裏側には GJ.F Parisという印字があります。
ライナー用ボタン
M35モーターサイクルコートにはライナーが存在します。
コートの内側にはそのライナー用のアルミボタンがあり、こちらにも刻印がついています。
前丈のような表面に塗料を塗った加工はされていませんが、写真のような剥き出しのアルミボタンには古着好きの方ならきっとテンションが上がるはずです。
襟周り
襟
M35モーターサイクルコートの襟はフレンチヴィンテージにはよくみられる可愛い象徴的な大きな丸襟となっています。
留め具
襟には、首元止める留め具(?)が付けられています。
チンストラップ
先ほど大きな丸襟を紹介しましたが、このM35モーターサイクルコートはなんと襟にはチンストラップが付いていて襟を立てることが出来ます。
チンストラップについたアルミボタンで襟を立てれば、一気に男臭い印象になり着用できるようになります!
袖周り
M35モーターサイクルコートは繰り返しになりますが、バイカーの為に生産された装備ですので、袖と手が干渉しないような比較的短い袖を採用しています。
袖ベルト
袖にはトレンチコートでよく見られるベルトが付いていて、ベルトを閉めることにより防寒が可能です。
肩周り
M35モーターサイクルコートは写真のような象徴的なラグランスリーブを採用しています。
エポレット(肩)
また同コートには軍モノではよく見るエポレットが漏れなく付いています。
ポケット
ポケットは内側のズボンなどにアクセスできる貫通型となっています。
レッグストラップ
M35モーターサイクルコートは前述した通り、オートバイに乗る機動部隊のために生産された装備です。
このコートは丈がかなり大きめですのでバイクに乗ると風で靡いてしまいそうですが、コートの内側にはレッグストラップが付いています。
このレッグストラップに足を通すことでコートの丈を固定することができ、足回りの防風性が上がり、また転倒時に自身の足回りを守ってくれるディテールとなっています。
バックスリット
M35モーターサイクルコートはバックに大きなスリットが入っています。
スリットは先ほど説明したアルミボタンで開閉が可能になっており、バイクに乗る際には、ボタンを開け、日常生活時にはボタンを閉め防寒ができる機能となっています。
ウエストベルト
M35モーターサイクルコートにはトレンチコートのようなウエストベルトが付いています。
ここでもバイカーのことを考えられた作りとなっています。
このベルトを絞ることによりシルエットが引き締まり、Aラインのシルエットを楽しむことが出来ますね!
着画
写真の着画はサイズ2を着用しています。(162cm普通体系)
今回の着画は、コートの襟を立てずにシンプルにしてみました!
今回は黒のタートルネック(Batoner)を着用していますが、赤や青などの明るい色を合わせてみるとさらにカッコよくお洒落さんに見えますよね。
サイズ感
M35モーターサイクルコートのサイズは1から9と存在し、1から数字が大きくなるにつれてだんだん大きくなっていきます。
162cm普通体型の私がサイズ2を着用しましたが、かなり大きめのサイズとなりました。
M35モーターサイクルコートは丈がかなり長く、また個体差も激しいため特に丈を自分が持っているコートなどと比較しながら購入を検討してみてくださいね。
ただし年代物、特にミリタリー服はサイズの個体差が激しいため、着丈と肩幅を今持っているジャケットと合わせて購入することをお勧めします!
相場
現在、「M35モーターサイクルコート」の相場は3万円~4万円程度。
お店でデットストックで購入するなら4万円前後、メルカリなどの個人売買では3万円以下で購入できることもありますが、状態や取引の安心感が気になるところですよね。
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終わりに
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
触れませんでしたが、m38コートの高騰とは打って変わり、比較的球数も多いこのコートは一時期かなりの高騰を見せましたが、現在は落ち着いてる印象があります。
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