はじめに
こんにちは、スタイリリックのうさまです。
いきなりですが、最近寒くなりましたね(T T)
服好きの心としてはテンションが上がる時期ですが、なんせ体がついてきません(_ _
本日11/19日は2024年度の今季最大の冷え込みだったそうです。
そんな私はクローゼットから色々と最強なあるダウンを取り出しました!
てなわけで、本日はアメリカ軍の最強ダウン(仮)はECWCS Gen3 Level7 ジャケットについて色々解説していこうと思います。
購入方法
今回紹介するECWCSは以下のリンクから購入できます。
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ECWCS Gen3 Level7について(歴史)
日本では「ECWCSのLevel7」や「プリマロフト」、そして「芸能人○○さんが着てたアレ」などの愛称で馴染み深いこちらのジャケットの正式名称は”PARKA, EXTREME COLD WEATHER GENERATION III“という名前のジャケットで日本語訳をしますと”3世代目の極寒地用ジャケット”と言ったところでしょうか。
ECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)というのは服の名前では無く、寒冷地用の装備重ね着システムの名前なんですね。
ECWCSにも世代があり、開発された当初のGore-Tex素材などが用いられた1980年代頃の装備はGen I、Gen Iをさらに軽量かつ機能的に改良した中期の2000年中頃の装備はGen II、そしてさらに改良がされ2008年から7層のシステムとして運用が始まった装備がGen IIIの装備となります。
そして今回紹介するジャケットは、そんなアメリカ軍が開発した最強の重ね着システム(ECWCS)の最終系(GenIII)の締め、つまり極寒地(南極など)に対応するべく、一番上に羽織るジャケットでありレイヤー7番目のLevel7というわけなのです。
最強であり完成系というわけです!
ディテール
次にこの最強の完成系のディテールについて見ていきましょう!
素材
表地
一般的なLevel7の表地は水は弾いて、湿気は外に出せるナイロン生地が採用されていて、多少の防水性はありますが、Gore-Texの様に完全なものではありません。
Gen IIIの運用が開始された初期の方には、Wild Things(ワイルドシングス)社製のLevel7があるのですが、そちらの生地にはEPIC(エピック)という防水性を担保する生地が表地に採用されています。
この生地が使用されているLevel 7にはGen IIIのタグと一緒にEPICのタグがついていることが一般的です。
中綿
中綿には、アメリカ軍規格でも採用されているPrimaLoft(プリマロフト)が使われています。この素材には、以下の様な特徴を持っています。
- 保温性 : ダウンに匹敵するほどの暖かさが特徴で、仮に米軍のECWCSの規格に基づいてLevel1からLevel7まで重ね着を行うと氷点下40度まで耐えることができると言われています!
- 撥水性 : 湿気を吸収しにくく、濡れても保温性が失われないことが特徴
- 軽量性 : 見た目はボリューム満点なこのジャケットですが、なんと言っても魅力的なのは、この軽量性ではないのでしょうか。
タグ【実物判別】
Level7の製造にはたくさん会社があるが故にさまざまな種類のタグが存在しますが、今回は私が所有するDJ MANUFACTURING社製のLevel7のタグを紹介します。
年代判別
はじめに、年代判別の方法です。
ヴィンテージのアメリカ軍装備をコレクションしている方にとって、「年代判別」は非常に重要なポイントですよね。一般的に、ベトナム戦争などで用いられた古い装備品では”DLA-100-○○“というナンバー(DLA契約番号)の○○部分の数字で年代を特定する方法がよく知られていますが、ECWCS Level 7の場合は少し異なります。
今回は、Contractナンバー(W911QY-○○)を使用したECWCS Level 7の年代判別法について、詳しく解説します!
そもそもContractナンバーとは?
Contractナンバーは、アメリカ軍が装備品を調達する際に使用する契約番号です。ECWCS Level 7の場合は、「W911QY-○○」というフォーマットで記載されており、この○○の部分が契約年度を示しています。
例えば:
- W911QY-07 → 2007年度契約
- W911QY-12 → 2012年度契約
このナンバーを確認することで、その装備がいつ製造されたモデルなのかが特定できます。
「W911QY-○○」形式の他にも「SPE1C1-○○」形式のものなど、さまざまなコントラクトナンバーが存在します。
DLAナンバーとの違い
DLAナンバー(Defense Logistics Agencyナンバー)は、1980~90年代にかけて広く使われた判別方法で、「DLA-100-○○」の○○部分が年度を示します。しかし、2000年代以降の装備品はDLAナンバーではなくContractナンバーに移行したため、ECWCS Level 7のような近年の装備ではW911QY形式のContractナンバーが採用されています。
実物判別
Level7には現在さまざまなレプリカ品(民生品)が出回っています。
Level7を説明する際によく言われているのが米軍に装備を下ろした記録がないBAF社製のものですね。
私はレプリカが悪だとは思いませんが、「やっぱり米軍に一度卸された実物装備が欲しい!」という方にとって、装備品が本当に実物かどうかを確認するのは非常に重要なポイントです。その際に役立つのが、NSNナンバー(NATO Stock Number)を使った判別方法です。今回は、このNSNナンバーを利用して実物かどうかを確認する方法と、便利なツールについてご紹介します。
NSNナンバーとは?
NSNナンバーは、NATO(北大西洋条約機構)が管理する物品管理番号で、全世界の軍事装備や関連物資に共通して使われています。この番号は、アイテムの詳細情報を特定するための一種の「製品コード」のような役割を果たしており、米軍が実際に調達した物品にも必ず付与されています。
確認に便利なサイト「ISO Group」
NSNナンバーを使って装備品が実物であるかを確認したい場合に便利なサイトが、以下のリンクで紹介するISO Groupです。
このサイトでは、NSNナンバーを入力することで、その番号に紐づく装備品の詳細情報を検索できます。例えば、ECWCS Level 7に記載されているNSNを入力すれば、そのジャケットが米軍で実際に使用された実物であるかを判別することが可能です。
NSNナンバー確認の手順
- タグを確認
ジャケットや装備品の内側に付いているタグをチェックし、NSNナンバーを探します。
例:8415-01-538-6300 - ISO Groupのサイトにアクセス
上記リンクからISO Groupの公式サイトにアクセスします。 - NSNナンバーを入力
サイトの検索バーにNSNナンバーを入力し、検索ボタンをクリック。 - 結果を確認
検索結果に該当のアイテムが表示されれば、その装備品が米軍で使用されていた実物であることが確認できます。
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